やる夫で学ぶGoogleAnalytics

グーグルアナリティクスで、ライフタイムバリュー(LTV)を計測

あなたのオンラインショップでは、1ユーザが生涯(もしくは1年間)で何回購入しているか、どのくらいの収益をもたらしているかを把握していますか?

アクセス解析ツールの多くは、1回ポッキリの購入に対してCPAでしか評価されていないのが現状です。
しかし現実には、その購入を行った後のクロスセル・アップセル等で複数回の接触があります。

短期的(1回だけの購入)ベースのCPAでリスティングを含めた広告の運用をすると、中長期的に利益が減少すると言わざるをえないでしょう。

つまり、適切な費用対効果・予算配分をするには、ライフタイムバリューを算出することが必要なのです。

ではどうやってライフタイムバリューを計測するかという議論になりますが、
通常のGoogleAnalyticsではライムタイムバリューを計測することは不可能です。
GAのec機能は1購入(トランザクション)をベースとしているからです。ユーザ単位での複数回購入は計測できません。

ただし、タグのカスタマイズをすればそれを実現することができます。

①カスタム変数を利用。keyには固定の文字列でユーザIDとでもいれておきましょう。何でもいいです。
重要なのは、値の部分です。
一番簡単な方法はGoogleAnalyticsのcokieのutmaを利用することです。
utmaにはブラウザ単位の固有番号が含まれております。
この値をカスタム変数に動的に入れてあげることで、ブラウザ単位でのトランザクション回数や収益を取得することが可能となります。

下記がカスタム変数のサンプル
[js]
_gaq.push([‘_setCustomVar’,
1, // This custom var is set to slot #1. Required parameter.
‘固定文字列 USERIDとか’, // The name acts as a kind of category for the user activity. Required parameter.
‘動的にブラウザIDを付与’, // This value of the custom variable. Required parameter.
1 // Sets the scope to session-level. Optional parameter.
]);
[/js]

そして下記が実装後の管理画面 まずはkey クリックでびよーんと拡大します。プラグイン素敵。

カスタム変数ユーザID

そして下記がkeyの中の値。

ユーザID
GoogleAnalyticsのカスタム変数でユーザIDを付与したサンプル

このユーザID単位でトランザクションや収益・固有の購入数等のec情報をカスタムレポートで表現すれば、ライフタイムバリューの計測が可能になります。

こういったデータって、データベースで分かるよ って意見もあると思うんですね。

でもGoogleAnalyticsで計測する事のメリットは、トランザクションと流入経路(メディア)情報が紐ついている点だと思うんです。

1年回で1回しか購入しないユーザの流入経路(メディア)は何か。または、1年間で3回以上購入する流入経路は何か。を調べる事で投資すべきメディア(広告)が明確になりますし、中長期的にビジネスに与えるインパクトも非常に大きいと考えられます。

yaruo9

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