やる夫で学ぶGoogleAnalytics

【GA_utmクッキー完全把握】cookieの種類と仕組み

utma,utmz

グーグルアナリティクスで訪問数の定義はなんですかお?
ユーザ数の定義は何ですかお?

GoogleAnalyticsのデータを見る上で、計測の仕組み(cookie)を理解することは非常に重要です。逆にここを抑えておけば、基本的な計測の仕組みは把握できるといっても過言ではありません。

GoogleAnalyticsのクッキーはutmから始まる下記5つになります。


・utma
・utmb
・utmc
・utmz
・utmv

それぞれ順を追って解読していきましょう。

utmaクッキー
一般的にビジターID_cookieと呼ばれ、その名の通りビジター(ユーザ)属性情報を司るクッキーです。
主にユニークユーザの計測を担っております。


・ドメイン名
・ビジターID
・初回訪問の日時
・前回の訪問日時
・今回の訪問日時
・訪問数(ビジターレベルでの訪問数)

有効期限はセットされてから2年間で訪問の度に更新されます。
また、ユニークユーザといってもブラウザ単位でクッキーを発行しているので、厳密にはユニークブラウザと言うべきですね。

utmbクッキー
utmb

主に訪問の状態を司るクッキー君です。

・ドメイン名
・訪問時のページビュー数をカウントアップ
・ページの更新した日時

有効期限はセットされてから30分です
更新されてからでも30分です。
30分が経過するとこのクッキーは自動的に消滅するのが大きな特徴ですね。
ページ(ウェブビーコン)が読み込まれる度に30分という期限のこのクッキーが更新され、utmbクッキーがない場合は新しい訪問としてカウントアップされるわけですね。面白い。
この値を応用すればライフタイムバリュー分析なんかも出来ちゃうわけですお。

utmcクッキー(現在はGoogleAnalyticsでは利用されておりません(2013年8月時点では)
utmc

・ドメイン名

過去にutmbと同様に訪問を司るクッキーとして利用されておりました。
ブラウザ閉じるボタンを押すとこのクッキーが消滅し、訪問が終了するといった仕様でしたが、2011年に訪問の定義が変更され、ブラウザを閉じても訪問は切れなくなりました。

google公式ヘルプ 訪問定義変更

utmzクッキー
utmz
主にリファラー情報(参照元)を司るクッキー君です。

・ドメイン名
・訪問日時
・訪問回数
・ノーリファラー以外からの訪問回数
・キャンペーン(参照元)詳細情報

有効期限は6ヶ月になります。他クッキーと同様に更新のたびに有効期限はリセットされます。
最終的は成果(CV)がどの流入経路から達成されたのかを把握する上で非常に重要なクッキーです。
注意点としては、ブックマークや直接URL入力などどいったイワユル、ノーリファラーの場合、キャンペーン情報の値は上書きがされないため、前回のキャンペーン情報を引き継ぐ仕様なんですね。

utmvクッキー
utmv

カスタム変数やユーザ定義(廃止予定)の情報を司るクッキーです。
GAの拡張機能であるカスタム変数を利用した場合のみ、このutmzクッキーに情報が格納されます。

・ドメイン名
・ユーザ定義で指定した値
・カスタム変数のキーと値(スコープがユーザーレベルの時だけ)

有効期限は2年間になります。
カスタム変数はGoogleAnalyticsの優れた機能の一つです。要は取得したい情報を格納出来る箱です。
それが5つあります。たとえば、ログイン・非ログイン状態や、utmaのビジターID、エントリーフォームの男女等といったユーザ属性情報まで取得する事が可能です。

概要

  • 屋号 : 株式会社菊原web解析事務所
  • 代表 : 菊原 晋作
  • 設立 : 2019年10月
  • 住所 : 東京都世田谷区太子堂1-12-27
  • URL : http://www.kikuhara.site
  • mail : kikuhara@kikuhara.site

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